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僕(おとこ)から、ご主人(おとこ)への応援歌
クリニックに40歳で結婚5年目になる奥さんが不妊治療の相談に来院されました。ご主人は、自分では射精ができるけれど、夫婦での性行為は最後までできないとのことでした。奥さんの年齢的なことも考慮して、性交障害は、当院の男性不妊専門外来でフォローしつつ、人工授精で治療を進めることにしました。
その後、日程が決まり、いざ人工授精をする日になって、ご主人がクリニックヘ「勝手なことをするな!」と怒鳴り込んでこられた。しばらくタイミング療法をしてみたいとのこと。奥さんの年齢、5年間の不妊の原因を考えた時、人工授精の選択はあたりまえとその時まで思っていましたが、まだ、男としてのこだわりが強く、男性不妊外来を通して、自分の力で頑張ってみたいというご主人の気持ちに、僕は納得しました。
何度か、タイミング療法にチャレンジしましたが、夫婦生活での射精はできませんでした。その後、ご主人のほうから、次は人工授精で頑張ってみたいとお話があり、人工授精を開始しました。
治療を計画する時に、ご夫婦一緒にしっかりお話を聞き、きちんと説明しておくべきだったと反省しました。
体外受精をしているご夫婦のなかで、通常の掛け合わせでは受精率が低く、顕微授精をすすめることはよくあることです。ご主人のなかには、精子が卵子を選ぶことが自然であると、顕微授精を嫌がる方もいらっしゃいます。受精率が上がり、妊娠する確率が高くなるからといってむやみに顕微授精をすすめたりしません。男性の強いこだわりは大事だと思います。「子どもができる」ということだけで、なし崩し的に治療を進めるのではなく、ご主人の気持ちを理解し、大切にして治療を続けます。ご主人は奥さんとともに、不妊治療の不成功に悩み、奥さんの不妊治療での頑張りをしっかり見ています。次第にご主人のこだわりが消え、次のステッブヘのお話が出てきます。
受診を嫌がるご主人も珍しくありません。ただ、腰の重かったご主人が一度来院され、直接お話をしますと、その後に検査や治療に積極的になられる方が多いようです。
夫婦の間でも、面と向かって、セックスのことや不妊の話はしづらいもの。二人で散歩することを習慣づけるといいですよ。おすすめします。ゆったりとした気分で会話を楽しめば、自然と心が和んでくるし、互いがわかりあえてくるんじゃないかな。結論を急がずにね。
積極的に治療に参加して、自分の子どもを抱いて、いつか自分の子どもが大きくなった時、僕なら、子どもに誇らしく言うね。 『君は、お父さんとお母さんが、長い間「会いたい。会いたい」と望み続けて、生まれてきてくれた子どもなんだぞ』
井口先生が毎週土曜日の午後、男性不妊外来の診察を行っています。 -専門医が診る- 不妊とは、子どもが欲しいと希望しながら2年間妊娠しないことをいう。 精路が詰まっているわけではない人で、非閉塞性無精子症と呼ばれます。以前は妊娠をあきらめなければなりませんでしたが、今は治療法があります。 性腺刺激ホルモンの値が低い人には、ホルモン剤の注射が高い効果があります。漢方薬やビタミン剤による非ホルモン治療も一般的です。ただ、改善までに時間はかかります。 5月6日の読売新聞に掲載された全国の不妊治療施設の成績です。そのうち中国、四国地方の施設状況です。
幸の鳥は頑張っています。 @延べ妊娠数 Aうち体外受精数 Bうち顕微授精数 Cうち凍結融解胚移植数 ■2010年11月に発売された書籍「決定版 迷ったときの医者選び 広島」で、院長と井口医師が紹介されました。 ささやま・たかひろ。1957年生まれ。85年産業医科大学卒。産業医科大学助手、九州労災病院産婦人科医長。97年開業。産婦人科認定医。 胚盤胞移植による成績(2009年)/体外受精398例(妊娠率:35歳未満51.3%、35〜39歳35.2%、40歳代20.1%)、凍結胚移植
240例(妊娠率:35歳未満53.2%、35〜39歳37.6%、40歳25.0%) 最近では積極的に早めの受診をする患者が増え、県東部だけでなく
四国・岡山方面からも訪れる。多胎妊娠の率は2%と低く、母体への
負担の軽減にもつながっている。 同院には男性不妊の専門外来があり、月2回は無精子症の男性に対す
るTESE(精巣内精子採取術)手術も行っている。夫婦で訪れる患者に
とっては日曜の外来診療もあり、受診しやすい環境である。さらに
同院はISO9001:2008認証を取得している。リスクマネージメント、
プライバシー厳守など患者中心主義の徹底が図られている結果で、組織
として安心できるクリニックでもある。 ささ山院長は、不妊治療においては心のケアが大事との思いから、
カウンセリングに力を注ぐ。疑問や不安を抱えたままで治療を続ける
ことがないよう、不妊相談士による面談や院長自身によるメール相談、
電話など患者との対話を重視している。 治療は時間も費用もかかるが、自治体が費用の一部を助成する特定
不妊治療費助成制度(体外受精・顕微授精)があり、同院は指定医療
機関になっている。 いぐち・ひろき。1998年香川医科大学(現・香川大学医学部)卒。2002年岡山大学大学院終了。福山市民病院、岡山大学
病院、広島市民病院などを経て、07年10月いぐち腎泌尿器クリニック開業。 2009年度の新患者数は、男性不妊症309人(無精子症42例、精索静脈瘤159例)。無精子症対する精子回収術32例、
乏精子症に対するホルモン刺激療法44例。性機能障害168人(勃起障害152人、射精障害16人) 男性不妊症の患者数は中四国地方最多。県内の不妊クリニック(産婦
人科)と連携して、少しでも患者の負担が少ない自然に近い妊娠をめざ
した治療を実践している。精液検査では、顕微鏡で精子の数と動きを
見るだけでなく、モニターを使って精子の形態も確認するなど、より
詳しい検査を行って治療に結び付けている。精子が少ない場合は、
積極的にホルモン治療を行う。無精子症については、精巣からの精子
回収を多数実施。特に精巣が極端に小さい場合や、染色体異常、抗がん
剤使用後など、通常の方法で回収が難しいケースでは、最新の手術用
顕微鏡を用いた回収方法も選択でき、いずれも局所麻酔の日帰り手術で
行える。精子回収率は63%(2009年度)。自費診療となるため同院の
ウェブページに診療費を公開している。 勃起障害(ED)に対しては、可能な限り、まず治療薬を用いる。
バイアグラが有名だが、新しいレビトラやシアリスなども使用。無効
例に対しては、精査の上、次善策としてペニスに勃起が生じる血管作動
薬を注射して勃起させる方法や、真空ポンプを使った治療も選択できる。
また、カウンセリング、漢方薬や男性ホルモン剤を用いる治療も行って
いる。 ■2010年10月のプリーペーパー 女性のための生活マガジン「ジネコ」2010 Autumn Vol.7と2010 Winter Vol.8で院長が紹介されています。 ■送信者:のほほんさん(38歳)からの投稿 人工授精6回目で妊娠できたものの、流産。その後の生理の経血の少なさ、抗ミュラー管ホルモン
(AMH)11.3の検査結果に自分の体への不安を感じています。
やっと体外受精への気持ちが向いて、主人と体外受精のオリエンテーションを受けていたのに、
流産してからは少し気持ち的に踏み切ることができない自分がいます。
最近の生理の状況から、排卵できなくなる兆候なのか、閉経なのかと、とても不安です。早急に体外受精へ進むのが一番でしょうか? ★卵巣の予備機能の目安となる,AMHの値が低いことを大変気にしていらっしゃいます。 ささ山先生●AMHの値も含め、少し検査結果の数値に神経質になっておられるかもしれませんね。11.3という値は、確かに38歳の年齢からすると少し低めではあります。しかし卵胞の数が少なくなっていることを示してはいますが、すなわち卵胞の質が悪くなる、ということではありません。 生理の状況から、排卵がなくなったり、閉経を心配しておられるようですが、それはまだ先のことだと思います。 ★6回目の人工授精で妊娠できたものの、流産を経験。一時は考えていた体外受精に気持ちが向かなくなってしまったそうです。 ささ山先生●流産は、確かに女性にとってショックな出来事です。でも、逆に妊娠できた実績として自信を持ってください。体外受精に進むということは、妊娠できる確率がより高くなる、大きな“武器”を持つようなもの。私はまず彼女に自分の理想とする家族像を聞いてみたいですね。 ★理想の家族像ですか? ささ山先生●そうです。子どもが何人いて、どういう家庭をつくりたいのか、要するに自分の家族構成ですよね。たとえば「子どもは1人でいい」とか「2人欲しい」とか、明確なビジョンを持って治療に臨んだほうがいいということです。もし2人欲しいとしても、今ならまだ十分間に合うと思いますから。 ★体外受精の専門クリニックへの転院も検討中とのこと。年齢のこともあるので、次の治療へ進むなら早めがいいですね。 ささ山先生●そうです。近年は晩婚化が進んで、仕事をしながら通院される方も増えています。時間がないのはしかたないことですが、治療は継続しなければ、本来なら赤ちゃんができるはずの女性の芽を摘んでしまうことになる。そのためにもドクターが患者さんの話をじっくり聞いて、次へ進むために納得していただくことが大切だと考えています。 ■匿名さん(主婦・年齢秘密)からの投稿 痛みにかなり弱い私に教えてください。先日、卵管造影検査をしたところ、右側に多少の癒着。左側は通っているということで、しばらくタイミング療法で頑張っています。 ★先生は、患者さんの痛みをどうとらえていますか? ささ山先生●そもそも卵管造影で、診察台に上がる時から怖がっとる人もおるよ。患者さんは「卵管造影は、お産より痛い…」って聞いてくるけぇ(笑)。本当に痛い人もいると思うけど、逆に「聞いたほど、痛くなかった」という人も多いから、先生のやり方によっても違うんじゃないかな。たとえば、僕なら、あらかじめ足のあたりにちょっと触れて、患者さんに声をかけながら器具を入れるようにしている。痛み止めを使ってもいいんだよ。それにガチャガチャと器具の金属音しか聞こえないのは、ちょっと不安じゃない? ★テクニックも必要だけど、先生の気遣い一つで痛みの感じ方も違うということですね。 ささ山先生●テクニックもあるし、気遣いも大事。基本的にはそんなに痛いことではないけど、初めての患者さんだったら、どんなことをされるのか心配じゃろう?もちろん、どうしても子宮の方向を探さないとチューブが入りにくいこともある。それでも、患者さんと話しながらするのと、医師の仕事だからと、ただ一方的にするのとは違うと思うよ。本来、子どもが欲しいために、したくない検査をしたり、治療を受けているわけだから、この先も治療を続けたいと思うかどうかは、僕らの接し方一つで大きく変わってくると思うよ。 ★検査や治療への不安が大きくなると、妊娠という本来の目的を見失ってしまいそうですね。 ささ山先生●インターネットや人から聞いて不安になる情報を、医師側がどう整理してあげるかが、ものすごく大事な気がするよ。僕のところでは、勝手に思い悩んでしまったり、情報整理が苦手な患者さんには、「気になることがあれば、その情報を持っておいで」って言うんじゃ。だって治療は夫婦で選択することだけど、実際には夫婦だけでは選択しきれんから。 ★患者さん側でもできる不安の対処法はありますか? ささ山先生●自分へのご褒美や楽しみを見つけることかな。たとえば「検査の帰りにあそこのラーメンを食べて帰ろう!」とかね。単に通院だけにしない。 ●2010/02/22 週刊アサヒの特集で掲載されました ●2009/02/24 週刊誌サンデー毎日の特集で掲載されました。 ●当医院のささ山医院長が読売新聞の取材を受け、5月4日の紙面に掲載されました。 晩婚化とともに、増加傾向にある不妊治療。「くらし健康面」では、昨年1年間の延べ妊娠数を35件以上と回答した医療機関を一覧にしたが、地域版では、全アンケート回答施設について治療費用なども含めて紹介する。延べ妊娠数、体外受精、顕微授精の件数については、くらし健康面で解説している。 体外受精や顕微授精は、保険が適用されず、費用は医療機関によってまちまちだ。アンケートで、標準的な体外受精1回の費用を尋ねると、全国で半数が30万円台と回答し、20万円台としたのは約3割だった。 不妊治療を行う医療機関には、出産設備があるところもあれば、そうでない施設もある。一覧表には、出産設備の有無を示した。 男性不妊の診断は、精液を採取して精子の数や動きを調べる。中には精子がない人もいる。これは、精子をつくる「精巣」周辺の静脈にもともとコブがあり、血流が悪くて精子をつくる機能が無かったり、精子が通る「精管」が詰まったりしていることが原因だ。そうした場合、手術で機能改善を図ったり、精巣の組織を切り出し、精子を取り出したりする。 1997年に開院、不妊治療で年間約200ケース以上の妊娠の実績がある「幸の鳥レディスクリニック」(福山市春日町)のささ山高宏院長(51)に、治療の現状や最新技術について聞いた。 排卵誘発剤を使って取り出した卵子と、遠心分離器などで選別した精子とをシャーレ内で自然受精させ、2〜5日間培養した後に子宮に戻すのが通常の体外受精です。注射針で子宮に精子を直接注入する「人工授精」などで妊娠出来ない場合に行う方法ですか、男性の精子が極端に少なかったり、精子の運動能力が低かったりなど、通常の体外受精でも妊娠が難しい場合、「顕微授精」を選択します。 県や福山市など体外受精や顕微授精の費用助成制度を設ける自治体も増えました。新たな家族を迎える可能性は広がっているのです。 諦めていた出産、けれど・・ (福山市明治町Mさん) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||




















